動物大好き!いきもの発見ノート
お父さんの卵守り
よちよち歩く姿がかわいいペンギン。でも、南極で暮らすコウテイペンギンの子育ては、私たちの想像以上にたくましいんです。主役はなんと、お父さんペンギン!
卵を足の上にのせる理由
コウテイペンギンは、南極の寒い季節に子育てをします。お母さんが産んだ卵をお父さんが引き受け、足の上にそっとのせます。さらにおなかの皮膚のひだで覆って、氷に直接触れないように守るんです。巣をつくって卵を置くのではなく、体そのもので温めるなんて、驚きですよね。
お母さんは海へ食べ物を探しに出かけ、その間、お父さんは卵を守り続けます。卵を落とさないよう気を配りながら、厳しい寒さに耐える毎日。見た目のかわいらしさだけではわからない、大仕事です。
みんなで集まると、もっと暖かい
南極には強い風が吹き、気温が大きく下がることもあります。そこでコウテイペンギンたちは、体を寄せ合って大きな集団をつくります。これを「ハドル」といい、仲間同士で熱が逃げるのを抑える工夫です。
しかも、ずっと同じペンギンが外側にいるわけではありません。少しずつ位置を入れ替えながら、みんなで寒さを乗り切ります。大きな群れがゆっくり動いていく様子を想像すると、寒い中でも頼もしさを感じますね。
親子の時間は続いていく
やがて卵がかえり、赤ちゃんが生まれるころには、お母さんも食べ物を持って戻ってきます。その後は親が交代しながら食事を運び、子どもを育てます。足元で守られていた小さな命が、やがて自分の力で海へ向かうのです。
何千羽も集まる群れで、親子はどうやって相手を見つけるのでしょう? 実は鳴き声が大きな手がかりになります。お父さんとお母さんは、群れの中でも声を使って互いを見つけ、子どもの声を聞き分けることもあります。真っ白な氷の世界で、家族を探すための大切な合図なんですね。
ペンギンを見る機会があったら、泳ぎの上手さだけでなく、種類ごとに違う子育てにも目を向けてみてください。動物の家族には、知らなかった工夫がたくさんあります。
💡 今回のいきもの豆知識
全部のペンギンが南極にいるの?
実はペンギンのすべてが南極暮らしではありません。暖かい地域に住む種類もいます。今回は南極で子育てをする「コウテイペンギン」のお話です。
参考資料:Australian Antarctic Program:Emperor penguin breeding cycle


